Printrbot Simpleに改造を加えて、
X軸をデフォルトの10cmから、15cmまで稼働するように拡張しました。
おそらくこの改造が原因なのでしょうが、円が楕円になってしまうトラブルが発生するようになりました。
きっとX軸モーターのストリングのテンション、角度が拡張によって変化して印刷制度に影響を及ぼしているのだと推測しています。
ということで今回は、
Printrbot Simple キャリブレーション方法の解説します。
調べてみるとY軸は問題なく良さそうなのだがX軸は要調整のようです。
よってX軸のみ設定変更を行います。
Printrbot Simple キャリブレーション方法
ファームウェアの現状確認
まずはファームウェアの現状確認します。
下記G-CodeをRepetier-Host経由でコマンドを流します。
M503
すると私の環境では下記のような出力結果が出ました。
echo: M92 X84.40 Y84.40 Z2020.00 E96.00
M503は下記記事でも触れたのですが、現在のプリンターの設定値を取得するコマンドです。
その他コマンドの意味を知りたい方は、
下記に各コマンド意味の記載があるので参考にして下さい。
ちなみにGコードと聞けば、TVのコードを思い浮かべるのは世代でしょうか…予約コードってありましたねw
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G-code - RepRap
reprap.org
キャリブレーションのために変更値を算出
現在の設定値が不正で、楕円になってしまう問題は、
適切な値を算出してGコードコマンドで設定変更しないといけないようです。
幸いPrintrbotの公式サイトで、
キャリブレーションについての記載を見つけたのでこれを利用します。
ちょっとした計算が必要になります。
We need a little bit of math to figure out our steps per mm. The Magic Formula is: (old steps value * software move) / hardware move = new steps value
Calibrating the Printrbot Simple より
Step per mm(1mm動くに対してどれだけのステップが必要か)の設定値を変える必要があります。
私の場合、値は以下でした。
old steps value:84.4
software move: 100
hardware move: 103
よって、(84.4 * 100) / 103 = 81.94 が変更値になる。
変更値をPrintrbotに反映させる方法
あとはG-Codeで下記コマンドをRepetier-Host経由で実行するだけです。
M92 X81.94
M500
ちなみにコマンドの意味は、
1行目はX軸のステップ値の設定で、2行目は”ファームウェアに保存”です。
まとめ:Step Per mmの設定値変更でうまくいった
Gコードを基盤のチップに焼き付け、設定反映をした後にテスト印刷をしてみました。
ご覧の通り、楕円でなくなり真円になりました。いい感じです。
もし、印刷の精度に疑問が出てきたら、キャリブレーション調整してみると良いです。
おすすめの積層型3Dプリンター
投稿した2014年当時はなかなか3万円くらいの手が届く3Dプリンターは少なかったです。
Printrbotのキットをアメリカのアマゾンから取り寄せ、
上記記事のように自分で印刷能力を拡張して楽しんでいました。
同じような価格かつ精度も良さげなもので現在おすすめの積層式の3Dプリンターは、
Creality 3DのEnder-3 3Dプリンターです。
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