以前の投稿でRepetier-Hostの設定例を紹介しました。
今回はSlic3rのPLA樹脂の設定の一例をご紹介します。
個人毎に好みがあるかとは思いますが、
自分にとって丁度いいRepetier-Host Slic3rの設定パラメータを探す際の、
参考になれば幸いです。
Slic3rのPLA樹脂プリント設定
PLA樹脂の場合のSlic3rの設定は下記画面の通りです。
Layer and Perimeters(レイヤーと周り)
PLA樹脂を積層していくレイヤーの厚みの設定です。
0.3mmに設定しています。
3Dプリントに際して、ちゃんとステージにPLA樹脂を固着させないといけないためだと思いますが、
Repetierをはじめ、この手の3Dプリンターのスライスアプリでは、
初めの層(First Layer Height)は別格扱いになっています。
パラメーターをいじることによって厚め、薄めの設定ができます。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf1.png?resize=757%2C525&ssl=1)
Infill(埋め込み設定)
3Dプリンターの工夫の一つで感心した機能です。
印刷物の内部は実は素材をあまり消費させないためにスカスカにすることができます。
Infillはその設定です。
埋め込みパターン(Fill Pattern)は直線パターン、ハニカム構造などさまざまです。
好みがあると思いますが、下記図ではrectilinear(直線)を選んでいます。
私が他の模様でよく使うのは、蜂の巣のハニカム模様です。
見えない箇所ですが、パターンは好みに応じて設定するとよいです。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf2.png?resize=757%2C526&ssl=1)
Speed(速度)
速度に関しては15mm/sで設定を行なっています。
早すぎても遅すぎてもいけません。
また、一層目はまだホットエンドが温まっていないので、
First layer speedは遅めの30%で設定を行っています。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf3.png?resize=766%2C638&ssl=1)
Skirt and brim(スカート、へり設定)
Skirt and brimは下記のように設定しています。
第一層目はいきなり印刷が開始されるわけではなく、
対象物(Object)の周囲(下記の設定では6mm)の間合いをとって、
ホットエンドからPLA排出のテストもかね、
一周オブジェクトの周りに円を描く様に、試し書きが行われます。
その、間合いの設定になります。オブジェクトに近すぎると窮屈、
遠すぎても不恰好ですので、
6mmくらいが丁度良いです。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf4.png?resize=770%2C644&ssl=1)
Surport material(マテリアルのサポート設定)
サポートを用いる場合の設定です。
フィジュアなどを印刷すると、ステージから腕まで空間ができてしまいます。
空間に積層することはできないので、サポート材を用います(写真参考)
印刷終了後はバリになり除去することが前提なので、
あまり強固な設定にしない方がいいです。バリ取りが大変な作業になってしまいます。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf5.png?resize=766%2C637&ssl=1)
![3DプリンターABS樹脂フィラメント女性フィギュア](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/3DプリンターABS樹脂フィラメント2-1.jpeg?resize=640%2C640&ssl=1)
上記のセクシーフィギュアを例に挙げ、説明します。
腕の下や首周りが「サポート材」です。
Notes(メモ帳)
メモ書きができる機能です。特に使いません。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf6.png?resize=772%2C639&ssl=1)
Output options(出力オプション)
こちらもデフォルトのまま使用しています。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf7.png?resize=769%2C642&ssl=1)
Multiple Extruders(複数エクストルーダー設定)
私の使用しているプリンターはエクストルーダーは1つだけなので1を設定しています。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf8.png?resize=769%2C639&ssl=1)
Advanced(高度な設定)
細かい設定が必要な時に使用します。
特にデフォルトのままでいいと思いますが、私はFirst Layerだけ幅を2倍にしています。
しっかりとステージに固着させるためです。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf9.png?resize=768%2C636&ssl=1)
フィラメント関連のRepetier-Hostの設定
General(一般)
お手持ちのプリンターの造形可能領域で異なってきます。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf12.png?resize=770%2C638&ssl=1)
Custom G-code
プリンターごとに設定値は変わってきます。特にいじる必要はありません。
マニュアルなどで、お手持ちのプリンタメーカーから指定があれば入力します。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf13.png?resize=770%2C641&ssl=1)
Extruder 1
エクストルーダーの設定です。機種によって変わります、
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/RepetierConf14.png?resize=769%2C637&ssl=1)
まとめ:設定して思ったこと
適切な設定パラメーターを探してみて思ったのが、
【温度+速度】この2つの要素のバランスが重要であるということです。
速度が速いと印刷にかかる時間が短縮できますが、
温度が低いなど、適していないときれいに印刷できません。
その逆も然りで温度が高く速度が遅ければ、
これもまたきれいには仕上がりませんので、両者のバランスが重要です。
機種やフィラメントごとに最適な設定値は異なりますが、
何某かのヒントになったらなと思います。
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