3Dプリンター木質のフィラメント使ってみた
別プロジェクトで自作ドローンをやっているのですが、
先日墜落させてしまい、復旧作業を行っています。
単に前回と全く同じもので再構築は芸がないので、
今回はハニカム構造で印刷をしてみた。
写真のデータはThingiverseにの下記URLに置いておいたので、
「俺も私もドローンを作ってみよう!」と言う方は是非とも使ってみて下さい。
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https://www.thingiverse.com/thing:570500
www.thingiverse.com
Thingiverseも一種のSNSですが、更新データをみんなでシェアする文化が面白いです。
世界中から「ものづくり」が大好きなエンジニアやデザイナーが集まって、
自分の作ったものや、デザインしたものをオープンソースでUpして、
必要に応じてアレンジが日々施されている、コミュニティです。
木質フィラメントは100%木製ではない
さて、写真の肌色のフィラメントは、
PLAでもABSでもなく、木質フィラメントです。
今回初めて使用しました。
3Dプリンターのベンチャーがあたかも筍が生えるように出てきているここ数年、
その流れは素材にも波及しています。
木といっても100%木製ではなく、
40%の木材とポリマーの複合材料です。
使ってみた感想は以下の通りです。
木質フィラメントの「メリット」
- 香りが良い。印刷中木の燃える良い香りがする
- 木の温かみがある質感
- 印刷温度によって木の色を変えられる
- PLAと同じような取扱いやすさ
- マスキングテープでステージにくっつく
- 印刷時の反りはPLA同様、少ない
印刷温度による色の変化をつけられると聞いてはいたのですが、
どうやらフィラメントのメーカによって差があるようです。
今回使用したフィラメントは、
温度の設定による色変化はあまり見られませんでした
木質フィラメントの「デメリット」
木質フィラメントを使用してみて
「デメリット」を挙げるとすれば、詰まり易いことです。
たまたま今回購入したフィラメントだけの特徴かは不明だが、
購入当初はノズルの目詰まりに悩まされました。
ちなみにその時は速度など3DプリンタのセッティングはPLA同様にしていました。
唯一、PLA樹脂の3D印刷時の設定と違うパラメータは、
Extruderの温度で215℃と高めに設定をしたところくらいです。
なんでこの高めの設定かというと、
この温度にしたらずっと悩まされていた木質フィラメントの目詰まりが解消され、
順調に印刷できるようになったからです。
木質フィラメントに最適な温度を探し出すまでが結構大変でした。
詰まった時どうするかは別記事で投稿したので、
同じ機構のプリンタをお持ちの方は参考にしてみて下さい。
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まとめ:まさに木の温もり!
木質フィラメントを使えば、木の温かみが感じられる作品ができます。
キメも細かくいい感じで仕上げることができるので、
気に入りました。
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Blenderなどでの3Dソフトに対応しています。
(Fusion 360、Unity 3D、Blender、SolidWorksなど)
つまり、大雑把にモデルを作成して
詳細は3Dソフトで修正して、
詰めていくことが可能です。
モデリング作業の効率化ができます。
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