プレゼン資料作成にも役立つ
ソフトウェアエンジニアであれば、
フローチャートは馴染みがあると思いますが、
エンジニア以外でもフローチャートの書き方の作法は、
覚えておくとパワポの資料などプレゼンで役立ちます。
実際に全く畑違いのバリバリ文系の外資のコンサルタントが、
プレゼン資料にフローチャートを用いて熱弁していたのを見たことがあります。
よって、非エンジニアの方も、
覚えておくと資料作りに活かすことができます。
嬉しいことに、フローチャートは、一般常識にもなっているので、
ビジネスパーソンであれば、エンジニアでなくとも通じます。
フローチャートはこの図形だけ覚えれば良い!3選
フローチャートをしっかり学ぼうとすると、
ループは台形、長くなった処理を繋ぐのは円、
データベースは円柱マーク、文書処理はフォルダーマークなど、
色々作法があるのですが、
必要最低限で覚える形は3つしかないと私は考えます。
ゴリゴリにソフトウェア開発をしていたのですが、
現役時代もフローチャートを書くときはこの3つだけで済ませていました。
ループでさえも菱形台形の条件分岐で表現できてしまうので、
そうしていました。
1.フローチャート「開始と終了」
まずは下記図のフローチャートの、
初めと終わりに注目して下さい。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/09/フローチャート説明1.png?resize=641%2C1024&ssl=1)
長い楕円の形があります。
これは「処理開始」「処理終了」のみで用いられる図形です。
無くてもいいじゃんと軽視されがちですが、
物事には初めがあって終わりがあります。
何かの処理や動作をするときも、必ず初めと終わりがあるので、
しっかり書く必要があります。
駆け出しプログラマーの時に先輩に
「お前のフローチャートなっとらん!そもそも処理の開始と終了がない!」と怒られて以来、トラウマになって、しっかり書いています。
2.フローチャート「処理」
次に先の楕円に挟まれる形の長方形の図形ですが、
これは「処理」を意味します。
日常生活でいえばコンビニで会計処理を済ますことも、
フローチャートにできます。
コンビニに行く、商品を手に取る、レジで会計をするは、
下の図のチャートで表現可能です。
![フローチャート説明コンビニ](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/09/フローチャート説明コンビニ.png?resize=538%2C996&ssl=1)
長方形の「処理」はプログラミングの世界では、
関数や最近ならメソッドと言われます。
何らかの処理のタイトルが長方形の箱の中央に記載されます。
3.フローチャート「判断」
最後に重要なのは「判断」です。
判断をフローチャートで表現するときは菱形が用いられます。
条件YesかNoで次の行動に分岐が行われるこのことを、
「条件分岐」と言います。
プログラミングの世界ではif文で書かれる処理が該当します。
もし〜であればAの処理をするとかBの処理をするといった場面で用いられます。
日常生活でいえば、気になる異性を見つけた時、
我々は無意識が意識してるか分からないですが、
下記の判断を行なっているものです。
![フローチャート説明判断デートに誘う](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/09/フローチャート説明判断.png?resize=644%2C1024&ssl=1)
気になる異性にパートナー(彼氏彼女もしくは配偶者)の有無チェックは大事です。
パートナーがいないと分かれば、
次のアクションでデートに誘うとか食事に誘うなどの行動を起こします。
一方、悲しいかなパートナーがいた場合、次の行動は起こしません。
次の処理は「無し」です。
矢印は「デートに誘う」をスキップして処理終了の直前に伸びます。
ここでのポイントは、矢印も重要で、
線の先が矢印(→)マークになって本線に合流しています。
このように、線を指すように記載します。
決して長方形の「処理」を指差してはいけません。
結構プレゼン資料で、非エンジニアの人が作るパワポは
ここが間違っていたりするので気をつけるだけで他者と差をつけられます。
以上、これだけで現役バリバリのプログラマーの時でも、今でも、
プログラムを書くときはこの3つで済ませています。
意外と簡単じゃんと思っていただけると嬉しいです。
日常生活もフローチャートで表現できる
我々の日常生活で、
フローチャートに起こせないものはないと私は信じています。
令和の時代にこんなシーンが小学校であるかどうか分からないですが、
アラフォー世代だと理解してもらえるので例に挙げます。
小学校で学校の先生が教室に入ってきたものの、
生徒はガヤガヤ、先生はじっとと教壇の前で微動だにしないで立っています。
やっと生徒が異変に気づいて静かになった時に、
先生が口を開いて「はい、皆さんが静かになるまで3分24秒かかりました」と言うシーンです。
フローチャートに起こすと、こうなります。
![](https://i0.wp.com/englabo.com/wp/wp-content/uploads/2021/09/フローチャート説明判断先生.png?resize=765%2C1024&ssl=1)
どうでしょうか?
菱形の”生徒静かになる”の判断が生徒が静かになるまでループしています。
先生が時計を確認して、
最後に先生の頭の中で記憶していた開始時間と終了時間の差から、
「はい、皆さんが静かになるまで…」の3分24秒を算出しています。
まとめ:フローチャートは怖くない、難しくない
いくらプログラミングが義務教育の一部にはなったと言え、
親の世代は、学校教育でプログラミングやフローチャートをしっかりと習ってはいません。
なので、プログラミングやフローチャートに対して
「何か難しそう」と食わず嫌いをしている人もいるかもしれません。
コンビニの例のように、日常で何かの行動を起こせば、
それは「処理」であり、日常生活はは「判断」の連続です。
そして物事の動作には必ず「開始と完了」があります。
プレゼン資料を作成するときは矢印は本線を指差すのであって、
処理を指さないように気をつけて書いていただけると完璧です。
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