3Dプリンターのフィラメントで使用される、PLA樹脂についてです。
3DプリンターフィラメントPLAの長所
成型温度はABS樹脂よりも低く、
成型物は粘りが少なく強固です。カチカチです。
1番の良い点は、PLAは反りが少なく扱いやすい点です。
植物由来の成分なので、成型加工中は
プラスティックの燃える様な嫌な匂いはしません。
香ばしい香りがします。
3DプリンターフィラメントPLAの短所
熱に弱い
成型温度が低いので、成型し終わった造形物は高温に弱いです。
例えば真夏の高温になった車中では変形してしまいます。
ヤスリがけには不向き
PLAで造形後に表面を滑らかにするために、
ヤスリがけをしようと思ったのですが、硬すぎて向いていません。
塗装もABS樹脂に比べると塗りにくかったです。
PLA樹脂の印刷サンプル
こんな感じのものができます。
写真のティラノサウルス、
T-Rex(Low Poly T-Rex Skull)のデータは下記から利用可能です。
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https://www.thingiverse.com/thing:330888
www.thingiverse.com
PLA樹脂フィラメントについて
3Dプリントの素材(フィラメント)は、大きく2つの勢力があります。
ABS樹脂とPLA樹脂の2強です。PLAは2強のうちの1つでお馴染みです。
PLA樹脂の頭文字の由来
言葉の意味はPolylactic Acid(ポリ乳酸)を意味しています。
頭文字のPolyLactic Acidに由来しています。
- Poly – 多数の、複数の、多種の
- Lactic – 乳の、乳から摂る
- Acid – 酸
PLA樹脂の特徴
そもそも「ポリ乳酸」はどんな特徴を持っているかというと、
通常の室温環境下では、ほとんど分解がなされないです。
つまり長期間使用可能な点が、普通のプラスチックと同じです。
印刷したものが経年劣化で変形してしまうと困ります。
フィギュアなどを印刷して飾っていて、
時間が経ったら溶けてドロドロになっていたら嫌ですよね。
ですので、高温だと溶けても、
通常の温度だと分解されず長時間使用可能な特徴は、
3Dプリンターの材料としてマッチしています。
PLA樹脂は土に入れると分解される。エコ素材
PLAは土に還る素材です。
使用後にコンポストまたは土中などの、
水分と温度が適度な環境下に置くことで、
加水分解が促進され、微生物による分解(生分解)が進行します。
最終的にはCO2と水に完全に分解する素材です。
プラスチックはゴミとして捨てられ、
埋め立てられても、分解されないという問題があります。
それを解消するために近年で右派、
土に還るボールペンやコップなどが発売されています。
その多くは、PLAが用いられています。
まとめ:PLA樹脂は強度がある
部品など強度が求められるものに関してはPLA樹脂が良いです。
PLAはABSと比較して、反りが少ないので、
普段はPLAを使う機会がほとんどです。
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