オープンデザインのPrintrbotは、
色々改造することで自分の好みにあったもにすることができます。
Printrbotを改造してX軸延長を試みたが最大10cmまでしか動かない時の解決策
印刷できる範囲がX、Y、Z軸全て最大10cmでは物足りないので、
X軸延長の改造をやってみました。
が、
その際に問題が発生しました。
せっかくX軸のパイプを延長して、
最大稼働範囲を15cmまで延長したのにもかかわらず、
プリンターを動かすと10cmまでしか動いてくれません。
もちろん既にRepetier-HostのPreferencesやSlic3rの設定は
X軸100mmからX軸150mmに変更済みです。
さあどうする?泣き寝入りか?
いや、「問題に直面したときに、いかにリカバれるかが重要!」のマインドでググりました。
海外の掲示板を覗いたり、
もう、これでもか!ってくらい、ググりました。
で、辿りついたのが、本家Printrbotのマニュアルでしたw
灯台下暗しです。
Repetier-Hostで3Dプリンターの稼働範囲を変更する方法
結論から言うと、
Repetier-HostでGコードのコマンドを流して、
3Dプリンターの稼働範囲の設定変更が必要でした。
私のようにX軸の稼働MAXを150mmにするのであれば、
下記コマンドを流す必要があります。
M211 X150
M500
こいつをRepetier-Host経由で流して、
基盤に焼き付ければ良いです。
コマンドの流し方は、
Repetier-Host Macで[print]タブの右上[G-Code:]のエントリボックスにコードを入力し、
[Send]です。
これだけなので、簡単です。
と言うわけで、
X軸が最大10cmまでしか動かなかったのは、
Firmwareで上限10cmの設定がなされていたからでした。
3Dプリンターで使われるGコードとは?
せっかくなので、先ほど流したコマンドの意味も含め、
Gコードのコマンドを解説します。
GコードとはRepRapの様々なファームウェアで使用されているもので、
モーターに対してどこまで動くか、どのくらいの速さで動くかなどの指令を出すコマンドです。
Gコードコマンドの意味を確認するなら
Gコードのコマンドの意味は下記サイトを参考になります。
色々なコマンドの記載があり意味を把握することができます。
よく使うGコードコマンド
先ほどのコマンドも含めて、よく使うものをピックアップしてみます。
実は数コマンドしかないです。
まずよく使うのが、
M503(現在のプリンターの設定の確認)のコマンドです。
先ほどの手順でRepetier-Hostでコマンドを流してみると、
現在設定されているプリンターの各軸の上限値を確認することができます。
購入してから何もいじっていなければ、
X100(X軸のMAXは10cm)の設定のままです。
MAX値を15cmにしたければ、
X150(X軸のMAXは150mm)に変更する必要があります。
よって、先ほどのコマンド2行の意味は下記になります。
M211 X150 (Xの上限を150mmに設定)
M500 (保存)
*M211: Disable/Enable software endstops (ソフトウェアのエンドストップを無効/有効)
*M500: Store parameters in non-volatile storage (値をメモリーに保存)
設定を変更したことで、
X軸が5cm延長され下記写真のように、
横長のものも印刷できるようになりました。
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